今回、いわの美術がお買取したお品物は村上玄輝の染錦枝垂桜図花瓶です。

解体業者様からのご依頼で、家や蔵の解体で沢山のお品物が出てきたので買い取って欲しいというご内容でした。

このような遠方であっても、お品数やご内容により宅配買取なども承っています。
村上玄輝は有田焼の作家で、精緻を極める線描の確かさ、独創的な絵付けと大胆ともいえる色遣い、発色の鮮明さと深みから作品は「炎の宝石」と呼ばれ、その世界観は「伊万里ルネッサンス」と呼ばれています。
他では簡単に真似する事ができない村上玄輝の作風は、2人の息子たちも技や精神性を受け継ぎ、作業場は机を並べて作業を行っていますが、互いに基本は同じだけれども、まったく違う対象を描いており、お互いの持ち味を生かした作品制作を続けています。

さて、今回お買取した村上玄輝の作品ですが、枝垂れ桜にメジロが描かれているという春の訪れを彷彿させるデザインでした。
緻密に描かれた絵付けの中にアクセントのように緑色のメジロが描かれている所に村上玄輝のセンスを感じます。
共箱は割れやヒビ、シミなどがあり決して綺麗な状態ではありませんでしたが、村上玄輝の作品は中古市場でも高値で取引されており、海外からも人気が高いため、高価買取となりました。

 いわの美術ではこれまでに何度か村上玄輝の作品買取を行っており、どれも高価買取で対応してきました。

村上玄輝の作品の特徴と言えば、繊細で緻密な絵付けにあると思います。
ここまでの作品を作り上げるには相当な時間を必要とするため、量産する事はできませんので、欲しいと思う人が多くなってしまえば中古市場でも価値が高くなっていくのです。
また、村上玄輝はすでにこの世を去ってしまった作家ですので新しく制作される事はないといった部分も中古市場の価格に影響を与えています。
大皿、香炉、花器の鑑賞作品から食器、酒器、コーヒー碗、湯呑など日用使用の作品まで幅広く制作している村上玄輝の作品はいわの美術がしっかりと評価して買取を行いますので、ご売却をお考えの村上玄輝の作品がございましたら、まずはいわの美術までお気軽にご相談下さい。

また、今回のように個人の方ではなく業者様からのご依頼も受け付けています。
ちなみに、村上玄輝と同じように緻密な絵付けで知られている葉山有樹も有田焼の作家で、こちらも高価買取が期待できる作家の一人です。