今回お買取したお品物は、軍刀32年式下士官刀です。
軍刀32年式下士官刀にも、甲型、乙型があり、一般的に甲型は騎兵用で乙型は歩兵用とされており、甲型と乙型で細部に違いがあります。
ちなみにお買取した軍刀32年式下士官刀は騎兵用の甲型で、乙型と比較すると若干長めになっています。
また、極めて軽く、片手操作に適しており、片手握りの純西洋式の刀身のまま乗馬専門者用として終戦まで生産されていました。
お買取した軍刀32年式下士官刀は、護拳の裏に目に付く場所にサビがあり、指貫革が破損、そして革刀緒が付いていなかったのは残念でしたが、コレクターの多い軍刀ということもあり、高価買取となりました。
今回お買取した軍刀は片手握りの純西洋式の刀身を持つ32年式下士官刀の甲型でしたが、もう一方の乙型は甲型より若干短くなっており、一部で使いにくいという声があったようで、後に柄を日本刀式に変更され、32年式改という名称となっています。
軍刀はコレクターが多いことで知られていますが、生産された軍需工場を記す工廠印が無い物や、本来32年式下士官刀は護拳と柄を分解できるのですが、護拳と柄が溶接固定されている物など、ひどい複製も出回っているようなので注意が必要です。
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