星加雪乃は1900年に永松春洋門の画家として活躍した星野鴨東の長女として生まれ北野恒富に弟子入りをして北野恒富が1914年に結成した白耀社の一員として活躍された画家の1人で、星加雪乃は繊細な筆のタッチと柔らかい印象の作品が多く目立ちます。
その当時新進女性画家で有名だったのは同じく北野恒富の弟子で同じ白耀社の一員の三大名作「おんな」「無題」「伽羅の薫」で有名な島成園や「をんごく」の作品で有名な吉岡千種と言われていました。
その時代大阪では江戸時代を通して南画や風俗画が盛んに作られていて、明治から大正にかけては橋本青江や守住周魚などのさまざまな女性画家達が活躍していましたがそんな中北野垣富が近代的な美人画を世に出し、様々な女性画家を巻き込みながら美人画を開花させたと言われています。
北野垣富が結成した白耀社には孫弟子など含め全部で60名程いましたがその過半数が女性だったと言う事から
大阪画壇の宝塚と言っても過言ではありません。
北野垣富の13回忌に建立された垣富筆塚にはもちろん星加雪乃の名前も刻まれている事から北野垣富と一緒に画家の道を歩んでいたと思われます。
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