お写真の作品は、先日買取致しました松田百合子の水瓶です。
ユニークな造形で、松田百合子独自の色彩感覚を駆使した遊び心も感じられる素敵な作品です。
陶芸家 松田百合子は、兵庫県芦屋の生まれですが、数十年前に富士山麓の忍野村へ古民家を移築してお住いなっており、製作活動をなさっています。
日々の暮らしの中の、身近にある野菜や果物や花や富士山などをモチーフとし、ユーモアと遊び心を織り交ぜたオブジェや普段使いの食器などを展開し、独自の 創作活動しています。
松田百合子は、人間国宝 富本憲吉や近藤悠三等から薫陶を受け、イタリアのファエンツァ国際陶芸展金賞受賞等、国内外で数々の賞を受賞し、現代陶芸家として高い評価を得ています。
富士山麓の森の中の陶房で、生命力溢れる作品を創作しておられる松田百合子の作品は、独特の色使いと造形に独自の和の美を現し続けています。
松田百合子のユニークな造形は、ロクロを使わずに磁土を薄く伸ばし不定形に切ったパーツを継ぎ合わせて形成し、磁土器にモダンな絵柄や伝統的な絵柄を施しているのだそうです。
また、松田百合子は、あのサッカーの元日本代表 中田英寿氏とも親交がある等、若い層も含め、日本及び海外からも注目度の高い作家です。
今回買取の松田百合子の水瓶は、金彩が施された鮮やかな色彩のインパクトのある作品で、自由自在でちょっとスリリングな松田百合子ワールドが感じられる作品でした。
松田百合子の作品は、九谷で学んだ釉薬を基本に、金彩などを交えた多彩な色彩感覚にあふれるユニークな作風のものが多くみられます。
松田百合子は、その独特の色彩感覚と造形によって、カップ＆ソーサーなどの日用品から、靴や野菜などをモチーフとした観賞用のオブジェ作品など、枠にとらわれない作品づくりをなさっており、市場でも注目度の高い作家の一人です。
今回買取の松田百合子の作品には、共箱がついておりませんでしたが、買取査定の際には、作家自身が署名した箱書きや落款のある共箱があれば、買取評価のアップにつながります。
松田百合子の作品の印名・陶印には、｢百合子｣｢百合｣や｢百｣などがみられます。 買取査定の際には、作品全体のほかに、共箱や落款など、作者の作品証明となる部分のお写真をお撮りいただき、弊社までメールに添付する形でお送りくださいませ。
折り返し、買取査定の専門スタッフが詳しくお調べして、おおよその買取査定額をご連絡致します。
いわの美術では、年間多数の美術品、骨董品などの買取実績を誇っており、一品一品丁寧な対応を心掛けています。
