牛島憲之は風景画の作品を多く残した洋画家として今でも根強い人気を誇っており、柔らかな線と穏やかな色調が特徴的な作風で知られています。
描かれるモチーフの種類は限定されている事が多く、同じような風景が何度も描かれており、特に水のある自然風景を好んで描き、これらは写生をもとにしてデフォルメされた独特の世界観を持っている事が牛島憲之作品の特徴です。
そんな牛島憲之ですが熊本県の裕福な家庭に生まれました。
そのため、中学を卒業すると画家を志して上京し、葵橋洋画研究所で洋画を学び、東京美術学校を受験します。
東京美術学校の受験は3度失敗してから入学していますが学校へはほとんど行かず、校外での制作活動が目立ちました。
卒業後、日展で入選を果たすなど画家として注目を浴びますが、牛島憲之は「画家とは名誉ではなく描き続けること」という制作姿勢を崩す事なく、画家の本質を貫き通した人生を送り、多くの作品を残しました。
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