児島虎次郎は岡山県出身の洋画家で、大原財閥を築き上げた大原孫三郎とは深い親交を持ち、経済的援助を受けていた事でも知られています。
そんな児島虎次郎ですが、旅館の息子として生まれたためか、中学時代に図画教師・松原三五郎によって画才を見出され画家をすすめられましたが、祖母が強く反対していました。
それでも辛抱強く画家になる事をあきらめずにフランス語を学ぶなど研鑽に励み、ついに祖母を説得する事に成功し、東京美術学校に入学して本格的に絵を学びました。
児島虎次郎の絵の才能は素晴らしいもので、ベルギーのゲント美術アカデミーに入学した際は首席で卒業しており、大原孫三郎の依頼を受け、ヨーロッパに絵画の買付けに行っておりその際、モネ、エル・グレコ、ゴーギャン、ロダンなどの作品を購入し、それがのちに大原美術館に飾られる事になります。
また、明治天皇を讃える壁画の作成を依頼されていましたが、作品を完成させる前にこの世を去っており、友人・吉田苞によって1934年に完成し、明治神宮聖徳記念絵画館に所蔵されました。
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児島虎次郎は洋画家ですので油彩画を中心とした作品を多く残しています。
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