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琉球漆器・螺鈿

2016/4/21

琉球漆器・螺鈿


琉球螺鈿


螺鈿は、夜光貝、アワビなどの貝殻を適度に薄くして、文様に切り抜き、漆面に装飾する技法です。

琉球王府は、王家御用、献上・贈答用などの漆器製作にかかる事務や職人を指導・監督する直営の漆器製作所をである貝摺奉公所を設置し、手厚い保護の下、漆器生産を拡大させました。


貝摺奉公所では、貝摺師・絵師・檜物師・磨物師・木地引などの職人を監督したといわれ、中国皇帝や日本の将軍や諸大名への献上用の漆器の形態・図案が決められ、金銭の出納などの生産管理事務も行われていたといいます。

貝摺奉公所が設置される前の琉球漆器は、沈金箔絵が多様されていましたが、貝摺奉公所がつくられたことにより、螺鈿の技術が発展し、生産量が増えていきました。

「貝摺」と名がつけられたのは、貝を使う螺鈿を琉球漆器の中心と位置付けたことにほかならず、美術性の高い琉球漆器、献上品や進貢品としても、重要な役割を果たしました。


螺鈿という漆器の加飾方法の特徴は、貝殻を使う点で、「螺」は「巻貝」、「鈿」は「散りばめる」という意味を持っています。

螺鈿は、砥石などを使って貝殻を研ぎ、平な状態にしてカットして器に貼ったり、はめ込んだりして文様を描き出していきます。


螺鈿の起源は中近東方面といわれ、インド、タイ、中国などを経由して日本に伝来しました。14世紀末から16世紀半ばのいわゆる大交易時代は、螺鈿の刀装品が中国や東南アジアへの重要な輸出品であったとされています。

当時の螺鈿加飾は、貝を漆面に貼り付け、その上からさらに漆を塗り、乾燥後、削って貝の表情を出すという技法で、デザインは三角形や四角形、亀甲模様などが多くみられました。



琉球螺鈿の技法


螺鈿は、光線の当たり具合によって、貝の部分が青や白に美しく輝きますが、貝の薄片が薄いほど発色が良くなります。 螺鈿は貝の厚みにより、表情も異なりますが、琉球漆器の螺鈿には、沖縄近海で採れる夜光貝が対中国の輸出品として主要な位置を占めていました。近年は、数が減り、アワビやシジミなども用いられるようになりましたが、夜光貝の美しさは群を抜いているといわれます。


琉球では比較的薄い貝が多く使われますが、貝を薄くするには研いで摺りおろす方法と、煮ることにより薄い層に剥がす方法とがあります。

極薄の貝を使う技法は、接着の点で難しく、沖縄の気候条件のみで可能となる技法とされています。


貝を文様にする際には、切り裂く、型で打ち抜く、塩酸などで腐食させる方法があります。 器に薄貝をあしらう方法には、「埋め込み法」「押し込み法」「掘り込み法」がありますが、琉球螺鈿では、貝の裏面に図案紙を貼り、漆面に押し込むように紙をあてて接着し、乾燥後に紙を剥がして漆塗りで仕上げる「押し込み法」が主に用いられます。

極薄貝接着の螺鈿技法は、沖縄の気候のみで可能となっており、薄貝特有の自然の色を、匠に熟練の手によって配置した琉球螺鈿の漆器は、神秘的で妖艶で美しい光を放ち、みる者を魅了してやみません。

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