東京都で生まれた漆芸家です。

蒔絵で人間国宝に認定されている作家です。

幼少の頃に尾形光琳の蒔絵に魅了され、16歳の時に松田権六に師事して蒔絵を学びます。
そして、日本画を奥村土牛、古美術を吉野富雄、大和絵を前田氏実に学び、砥切蒔絵で日本伝統工芸展で活躍するようになりました。
その後、日光東照宮、中尊寺金色堂の保存修復に従事し、古典技法を修得して独自の表現を確立しました。

その技を駆使して日常生活でみかける草花や小動物を題材に美しい作品を残しています。

また、戦時中に金沢へ疎開していた時に屏風を制作しています。

1923年　東京都で生まれる
1936年　松田権六の工房で修業し、日本画を

　　　　  奥村土牛に学ぶ
1944年　強制疎開によって金沢の郊外へ移る
1946年　日展で初入選する
1949年　東京に戻る
1950年　東京藝術大学研究生として小場恒吉の

　　　　  指導により文様、図案などを研究する
1960年　日光東照宮、中尊寺金色堂の

　　　　  保存修復に従事する
1961年　日本伝統工芸展で初入選する
　　　　  東京都教育委員会賞を受賞する
1962年　日本工芸会会長賞を受賞する
1968年　日本伝統工芸展で文部大臣賞を受賞する
1982年　東京藝術大学の教授に就任する
1985年　紫綬褒章を受章する
1988年　第1回MOA岡田茂吉賞工芸部門

　　　　  優秀賞を受賞する
1989年　人間国宝に認定される
1998年　勲四等旭日小綬章を受章する
　　　　  11月28日逝去