こちらの作品は3代・加賀瑞山の武蔵野茶碗です。
三重県指定無形文化財、桑名市無形文化財に認定されており、初代を基本とした伝統的な技法のほか、仁清写、交趾、トルコ釉、ペルシャ釉、オランダ写など多種多様に研究し現代萬古焼を代表する作家として活躍しています。
また、千家の箱書きを許されている作家でもあります。
無所属のため、目だった受賞歴はありませんが毎年各地の百貨店やギャラリーで個展を開催し、作品発表しています。

萬古焼とは桑名の豪商・沼波弄山が作った茶器や水指が始まりとされており、更紗模様などの異国風の作品が評判となり、将軍家の御用達となりました。
しかし、弄山が亡くなるとその技術を継承する者がおらず、失われてしまいます。
そこで再興を試みたのが桑名の証人・森有節でした。
その後、桑名萬古として加賀瑞山の名で受け継がれるようになりました。

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