今回、お買取させていただいたお品物は女性塗師として活躍する中林星山の金輪寺茶器です。
夫・蓑輪一星に師事して蒔絵技術を学び、夫と共に茶道具の蒔絵を専門に描き続けている作家です。
特に木、花、草、鳥、小動物等の蒔絵を得意とし女性らしいデザインで人気があります。

金輪寺茶器は薄茶器の一種で和物の塗物茶器の初めとされています。
また、小型の経筒を茶器に転用したとも、後醍醐天皇が金輪寺で使用した茶器ともいわれ、はじめ濃茶器だったがのち薄茶器として使用されるようになりました。

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