今回お買取したお品物は、渡辺崋山の花鳥外各種長巻物です。
渡辺崋山は藩士だった他に、画家としても活躍していたことでも知られていますが、画家としての活動は、藩士としての活動に重きを置く立場であったことから、現在でいうアルバイトのような活動になっていたそうです。
それには理由があり、田原藩の藩主を務めていた三宅家は倒産寸前で、その田原藩の家老だった渡辺崋山は給料が少なかったそうです。
実際に「公務を投げ出して絵を描いているわけではない。財政難の三宅家からは、十分な給与がもらえない。生活費が足りなくて困る。その補いをするために絵を描くのだ」と公言しています。
そんな、熱くも必死だった渡辺崋山の作品を今回お買取しましたが、花鳥外各種長巻物は様々な野鳥の姿が描かれており、渡辺崋山の技量の高さはもちろん、観察力の高さも伺う事ができます。
大切に扱っていたようで保存状態が良く、シミや破れなども無く、共箱付き、軸が象牙だったということもあり、高価買取となりました。
今回お買取したお品物は、渡辺崋山の花鳥外各種長巻物でした。
渡辺崋山は、南宗画や南蘋画に西洋画を学んだ他にも蘭学に精通していたとされています。
ちなみに渡辺崋山の絵は、写生を主としており、絵の描くスピードにも定評があったそうですが、早いだけではなく、鋭い線に品格があり、似せて描くだけではなく、性格などの内にあるものも表現するといわれています。
今回は、そんな渡辺崋山の作品買取となりましたが、渡辺崋山の作品は、巻物の他にも掛軸などもあり、人物画や中国故事などを描いた作品があります。
いわの美術では、渡辺崋山の作品買取に力を入れており、「本当に渡辺崋山の作品を求めている人になら譲ってもいい」という声を、いわの美術なら独自のルートと高価買取という取り組みで応えることができますので、ご自宅の荷物整理などで、渡辺崋山の作品を買取ってくれる人をお探しであれば、まずはいわの美術までお電話、メールにてお気軽にご相談ください。
