木村荘八は日本的油彩画を作り上げ、独自の画風を展開した洋画家ですが、日本画家や随筆家としても活躍を見せていました。
また、得意の語学力を武器に西洋の先進的な美術情報を集め、日本の美術界に紹介していた事があります。
木村荘八は牛鍋チェーン店・いろはを創立経営した木村荘平の妾の子として生まれるという一風変わった生い立ちを持ち、兄の影響で文学や洋書に興味を持ち小説を執筆するなど、芸術家としての才能を開花させていきました。
岸田劉生、高村光太郎らとともにヒュウザン会を結成し、精力的に作品を発表した木村荘八はその作風が認められ、永井荷風、大佛次郎をはじめ多くの作家の挿絵を手掛け、挿絵画家としても活躍を見せました。
残念ながら脳腫瘍によってこの世を去ってしまった木村荘八ですが、現在でも中古市場で高い人気を誇り、高価買取が期待できます。
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