今回、いわの美術がお買取したお品物は池西剛の李朝黒高麗徳利です。
池西剛は信楽焼、備前焼、高麗茶碗、黄瀬戸、瀬戸黒、黒高麗、唐津、白磁など多岐にわたって制作を行っている陶芸家として知られており、李朝・高麗の焼物も得意としているジャンルの一つです。
黒高麗は、高麗時代に朝鮮半島で作られていた焼物で、黒釉を使った焼物です。
その仕上がりは光沢が抑えられ、水に濡れると烏の濡れ羽色と呼ばれるほど美しい輝きを纏います。
お買取した李朝黒高麗徳利は共箱付で、共布や作者の経歴などの付属品も揃っての買取でしたので、良い評価での買取となりました。
池西剛は大阪で生まれ、日本各地で陶芸を学び、朝鮮、中国の陶磁器も学びました。
愛知県今治市に窯を構え、その後はどの団体に属する事はなく個展を中心に作品を発表しています。
また、五連房式登窯、単室窖窯を築窯し、様々な焼物に対応できるように体制を整えています。
古陶磁の忠実な再現は単なる初歩的な基礎技術であると考えている池西剛は、さまざまな分野の美の要素を融和させ、日本の美を反映させた作品を作り続けています。
いわの美術では、池西剛の作品の買取を行っております。
池西剛の落款は「剛」の一文字が使用されているので、比較的分かりやすいかと思います。
しかし、作品には陶印などの印はほとんど見られないため、判断するのが難しい作家でもあります。
また、黒高麗の作品では李朝の特徴である砂目跡や箆目跡が独特の趣として添えている場合もあり、池西剛の特徴となっております。
池西剛は作域も広いので、作者不明の陶器、陶磁器がございましたら、それは池西剛の作品かもしれません。
作者不明の作品でも無料で鑑定を行っておりますので、お気軽にいわの美術までご相談下さい。
