今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、高村光雲の銀製岩上観音像です。
高村光雲が製作した岩上観音像の原型から忠実に再現した作品で、「銀製」の刻印が記されていましたので、銀製という事が判断できました。
小さめの岩上観音像でしたが、銀製ということで銀の価値がプラスされましたので、高価買取となりました。
銀製品はその日の銀の取引レートによって買取額が変化しますので、銀の取引レートによっては高価買取とならない場合もございます。
また、銀製品は手入れを怠ると黒く変色してしまいます。あまりに変色がひどいものですと買取額に影響してきます。
今回のお買取りでは、比較的綺麗な状態だったのと、共箱がしっかりと残っておりましたので、銀の価値以外でも高い評価を付ける事ができました。
高村光雲は江戸仏師の末流高村東雲の弟子として木彫技術を習得し、仏師として活動していましたが、明治維新以降の時代の煽りを受け、仏師としての仕事がほとんど入ってこず、苦しい生活を余儀なくされていました。
そんな生活を打破するために西洋美術を学び、木彫技術と西洋彫刻の写実性を併せ持った新しい木彫を生み出しました。
東京美術学校に勤務する事となり、彫刻科の教授となった高村光雲は山崎朝雲、山本瑞雲、米原雲海、関野聖雲など近代日本彫刻を代表する数多くの彫刻家を育てた事でも知られています。
国の重要文化財に指定された「老猿」、上野恩賜公園の「西郷隆盛像」など有名ですが、初期の頃から晩年まで、仏像や観音像を手掛けており、多くの作品を残しています。
いわの美術では高村光雲の作品の高価買取を行っております。
いわの美術では年間に多くの彫刻作品の買取を行っております。
彫刻作品には木、金属(銀、ブロンズなど)、石で作られており、今回のように原型がある複製品も多く作られています。
複製品だからといってそれが偽物という訳ではございません。
しっかりとライセンスを取得し、制作されたものですので、評価は作家本人の彫刻作品と比べると低くなりますが買取できるお品物ですので、ご売却をお考えの彫刻作品がございましたら、お気軽にいわの美術までお問合せ下さい。
お問合せの際はどのような作品なのか、作家名など分かる範囲で構いませんので、詳細をお伝え頂くと査定がスムーズに進みます。