今回、いわの美術がお買取りしたお品物は、酒井田柿右衛門の染錦岩花文珈琲碗です。
酒井田柿右衛門は有田焼の陶芸家・酒井田家の当主が代々襲名する名前で、当代で15代となっております。
こちらの珈琲碗の共箱などはありませんでしたが、裏に書かれているサインから14代・酒井田柿右衛門の作品だという事が分かります。
14代は重要無形文化財「色絵磁器」保持者にも認定されており、伝統技術を受け継ぎながら現代性に溢れる作品を残しています。
有田焼の歴史では海外へ輸出していた事もあり、こういった洋食器類も多く作られています。
今回、お買取りした珈琲碗は柿右衛門様式と呼ばれる主に大和絵的な花鳥図などを題材にした暖色系の色彩で描かれる、余白のバランスを上手く取った絵付けと濁手と呼ばれる独特の乳白色の地色が特徴の焼き物を制作しています。
しかし、この濁手は一時中絶してしまい、12代、13代の手によって復活を遂げ、現在に至ります。
そのため、7代から11代までは濁手の作品は作られていません。
柿右衛門あるいは四角の中に「福」と書かれた有田焼がございましたら、それは酒井田柿右衛門の作品の可能性が高く、1点からでも買取できるお品物かもしれませんので、気になるお品物がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。
いわの美術では酒井田柿右衛門以外の有田焼の買取も行っております。
有田焼は「伊万里」とも呼ばれており、古い時代の有田焼は「初期伊万里」「古九谷様式」「鍋島様式」など高価買取となる有田焼が沢山ございます。
コバルト系の染付、先ほどの柿右衛門様式、金彩を交えた金襴手などを使った古い有田焼は海外に輸出されていたため、日本に現存する数が少なく、高価買取が期待できます。
また、新しい有田焼も買取を行っておりますので、有田焼のご売却をお考えでしたら、いわの美術までご相談下さい!!