こちらの品は中国骨董や中国美術などを収集されていた方よりお買取りさせて頂きました。
写真のような象牙の多層天球は象牙彫刻では有名なお品物なので、ご存知の方も多いかもしれませんね。
一層一層に細かい彫刻が施されているため、あまり手荒に扱うと細部にヒビが入ったり、欠けたりということがよくあります。取扱の際にはお気を付け下さい。
いわの美術では象牙彫刻の多層天球の買取を行っています。
この天球どうやって制作されているか御存知ですか?
これは層を組み立てたり、接着したり、といった方法ではなく、まっさらな象牙の球体に穴を開けて中から層をくり抜くようにして作られています。
写真の多層天球は目視で18層までは確認出来たのですが、中心部の層が曖昧で正確な数は数えられませんでした。
ただこういった天球の中には20層以上もの層が重なっている品もあり、多層で緻密であるほど貴重な作品となります。
象牙は材質が美しく、加工にも手間がかからないため、昔から工芸品の素材として重宝されていました。
象牙の加工性は金属や水晶、大理石や翡翠など他の素材よりも優れており、印鑑の材料(印材)や三味線の撥など和楽器にも使用されています。
象牙彫刻品には優品が多く、今回お買取りした多層天球や、骨董品として知られる根付や印籠なども買取対象の品です。
象牙の彫刻品お持ちではありませんか?
いわの美術では象牙彫刻の買取を行っています。