今回、いわの美術がお買取したお品物は木製の金剛力士像です。
金剛力士像と言えば東大寺の南門に安置されている運慶と快慶が制作に携わった高さが150cmほどある金剛力士像が有名ですね。
東大寺の金剛力士像は正面から見ると非常にアンバランスで、実際の人体の構造と比べると不自然な部分が多く、これは下から見上げた時にバランス良く見え迫力を増すためにわざとアンバランスに作られました。
これを鎌倉時代に生み出したというのですから運慶と快慶の技術力の高さは素晴らしいものだと思います。
さて、今回お買取した金剛力士像ですが、非常に細かい部分まで彫り込まれており、力強さと迫力をしっかりと感じる事ができます。
傷や経年の劣化は見られましたが、開口の阿形(あぎょう)と口を結んだ吽形(うんぎょう)の2体を一対とするのが金剛力士像ですので、2体揃っての買取という事で高く評価する事ができました。
いわの美術では彫刻作品の買取を行っております。
彫刻作品は美術品の代名詞と言っても過言ではなく、古くから存在し、多くの作家も活躍しています。
使われている素材も木、金属、象牙、珊瑚など様々などがあり、彫刻作品は作家や使われている素材、大きさ、モチーフなどによって買取額が変わってきます。
共箱と呼ばれる作品を収納する木箱があり、そこに作者の名前や作品タイトルが書かれていますとプラスの評価となり、買取額がアップする場合もございます。
また、制作数が少なく、傷、汚れ、破損個所のない美品は評価が高く、有名作家や古い時代に制作されたものであれば高価買取が期待できます。
いわの美術では年間に多くの美術品の買取を行っており、信頼の実績を持っておりますので、彫刻作品のご売却をお考えでしたら、いわの美術にお任せ下さい。